アクティビティ 1  魚つりはたのしいな

 

子どもたちは魚つりが大好き!紙でできた魚で魚つりごっこをするのも大好きです。

これから紹介するのは、屋内でできる人気のある日本のゲームで、魚の代わりに釣り上げるのは「ABC」の獲物です。

 

ABCを釣り上げよう

 

準備するもの

 

画用紙に、26匹の同じ形、大きさの魚を描いて切り出して下さい。それぞれにアルファベットを書いて、紙クリップを貼り付けてください。ここで、大切なのは、魚を同じ色・形にすることです。もしかしたら、いろいろな色や形にしたくなるかもしれませんが、我慢してくださいね。同じ色・形にすることで、子どもたちは魚でなく、アルファベットに集中するようになります。

 

次に、釣りざおを手作りしてみましょう。必要な材料は、きつく丸めた紙、セロテープ、糸とマグネットです。ちなみに、わたしはドラムスティックに糸かワイヤーを結びつけて、その先に丸いマグネットをつけたものを愛用しています。

 

それができたら、大きな紙か、ポスター大の紙を用意します。26の枠ができるように、表を書き、それぞれのスペースにアルファベットを書いてください。

 

ワンポイント

このゲームは、準備に手間がかかるように見えるかもしれませんが、一度作ってしまえば何年もあそべます。子どもたちが飽きてしまうことはありません。

 

 

遊び方

5,6人の小さなクラスでは、子供たちに順番に魚つりをさせています。釣りをする子が、"I'm going fishing"と言うと、私が釣り竿を渡します。釣り竿を持った子が竿を振り回して他の子に当たらないように注意してくださいね。では、魚つりの始まりです。子どもが竿のマグネットで「魚」を釣り上げたら、その子の年齢によってその「魚」のアルファベットを言ってあげましょう。もしその子がアルファベットがわかるようだったら、自分で言えるといいですね。そうしたら、そのアルファベットと同じ文字を表の中から探してもらいます。全部の「魚」を釣り上げて、表の文字とマッチさせたら、みんなでABCの歌を歌います。

 

年齢の高いクラスでは、魚釣りセットを2つ作ります。子どもたちを2チームに分けてください。チームごとに並ばせ、部屋の端に「魚たち」を置きます。ゲームが始まったら、最初の子は走って「魚」のところに行き、釣り竿を拾ってひとつ釣りあげ、表の中の正しい場所にそれを置きます。終わったら釣り竿を置き、次の子にバトンタッチするために元の場所に走って帰ります。早く全部のアルファベットを終えたチームが勝ちです。

 

レベルアップしたいとき

 1. 大文字の魚釣りセットと、小文字のセットをそれぞれつくります。アルファベットを習い始めたばかりの子どもたちの場合には、大文字の「魚」と小文字の「魚」を別の色にしてもいいでしょう。

まず、大文字の魚のかたまりと、小文字のかたまりをつくります。順番に魚釣りをして、大文字と小文字をマッチさせて遊びます。

 

2. フォニックスを取り入れます。例えば、"buh"の音のアルファベットを探させてみてください。

 

3. スペリングのゲームにしてみましょう。例えば、"CAT"の文字を探させてみましょう。

ワンポイント: 釣り上げた「魚」は一人が終わったら元に戻すようにしましょう。でないと、母音がすぐなくなってしまいます。

 

 

4.アルファベットの魚の変わりに、新しい単語やピクチャーカードを釣り上げるのも楽しいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクティビティ 2   おうちを探そう!

アクティビティ 2

 

おうちを探そう!

 

牛乳パックでできたABCのおうち

 

こどもたちが、自分の持っているのはどのアルファベットか分かった上で、少し離れた場所の同じ文字がある場所へ持っていくアクティビティです。

 

準備するもの

 

まず、26本の牛乳パックを用意します。半分に切った上でそれを画用紙でくるみます。画用紙をのりで貼るところから子どもたちに手伝ってもらってもいいでしょう。画用紙でくるまれた牛乳パックは、シンプルでもいいし、きれいにデコレーションしても楽しいですね。それぞれのおうちに1文字づつアルファベットを書きます。わかりやすいように書くのがこつです。これもこどもたちにやってもらってもいいでしょう。A4サイズの紙に文字を書いて、牛乳パックの周りに貼付けます。ご家族や、ご友人に協力してもらえば、牛乳パック26本は簡単に集まるでしょう。

 

遊び方

 

アルファベットの書いてある牛乳パックでできたおうちは、順不同に並べます。丸く円になるように並べましょう。子どもたちにその外側に円をつくるように立ってもらいます。アルファベットの文字が書いてあるカードを一枚づつ子どもたちに渡し、円の周りを回りながら、それと同じ文字が書いてあるおうちを探してもらいます。見つけたら、円の内側に入っておうちにカードを入れ、そのまま座っているようにしてください。もしもっとカードがあれば渡し、再び外の円に加わってもらって、マッチするおうちを探してもらいましょう。

 

レベルアップしたいとき

 

このゲームを何回か楽しんだら、おうちを植木鉢に見立てて、ABCの種を植えさせてもいいでしょう。例えば、CはCarrot, DはDaffodils, EはEggplant など、、、。実在の植物でもいいでしょうし、想像上のものでも構わないでしょう。それぞれの文字からはじまる植物が思いつきますか? Xはむずかしいですね。子どもたちに何が育つか、当ててもらいましょう。